崩壊した創価教学

近代仏教学による研究によって、

法華経は釈尊が説いたものではない

という事がすでに確定され、

それによって、法華経と、その法華経を基にした日蓮の思想も

もはや「末法の正法」とは言えなくなった為、

その日蓮を本仏として崇めている創価学会も「唯一正しい宗教団体」とは言えなくなったのだが、

それについて、創価学会は次のように反論している。


『仏教経典は全て釈尊滅後に文字化されて成立しているが、

最も早く経典として成立したとされる阿含経でも

釈尊滅後300年前後も経ってからである。

300年前後も経っているのなら、その間に教えの内容が変わってしまっていて、

釈尊の教えを正しく伝えているとは言い難い。

故に、阿含経だけが釈尊の教えを正しく伝えているとは言えない』


と上記のように創価学会は反論しているのだが、

確かに阿含経に釈尊の教えが全て正しく伝えられているかどうかは怪しいと言えるだろう。

だが、それを認めたとしても、

それでも結局、「法華経が最高に正しい経典」と言えないのは同じなのである。

確かに阿含経も釈尊滅後300年前後ほども経ってから成立した経典だから、

釈尊直説とは言えないので全て正確に伝えられているとは言えないが、

それでも、もっと後世に創作された他の大乗経典よりも、

より釈尊の教えに近いのは確かだろう。

だから当然ながら、「法華経だけが正しい教え」とは言えない事は同じなのだ。

故に、法華経にこだわるのなら、

「法華経だけが唯一最高の経典ではないが、他の経典と同じように、釈尊の教えの片鱗は入っている経典である」

くらいしか言えなくなるだろうという事なのだ。

いずれにしろ、今まで創価学会が主張してきた

「法華経こそ釈尊出世の本懐」「法華経こそ諸経中の王」「法華経こそ最高の教え」

などという宣伝文句は言えなくなるし、

その法華経から宇宙の法たる南無妙法蓮華経を取り出して説いたという日蓮もまた

末法の本仏とは言えなくなるし、その日蓮を宗祖としている創価学会もまた、

「唯一正しい宗教団体」とは言えなくなるのは言うまでもない。




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